(知事)
春らんまんの季節も初夏になりまして、今日の花はトルコキキョウ、バラ、白がバラですね、藤ですか、それからモルセラ、黄緑色がモルセラと、葉っぱがドラセナということでございます。
【駐日中国大使の面談】
発表項目四つなんですけども、昨日、程永華(ていえいか)大使がこの5月にご帰国されるということです、ぜひ御礼にと言ったら何と45分も時間をとっていただきまして。2010年の2月に着任されたんですね。ちょうど上海万博の時。そしてまあいろいろ難しい時期があったのですけれど、浙江省と静岡県との関係は常に盤石であったといったようなこととか、3776友好訪中団、素晴らしい成功を収められたことだとか、程永華大使が最初に来られたのが、静岡県だったと。それは資生堂が中国に進出するきっかけをつくったのが、程永華大使がまだ最初の公務員としてこちらに務められたときで、そういうご縁もあって来られたんですけれども、35周年の時には記念講演をやっていただいて、奥様、令夫人の汪婉(おうえん)さんも参事官ですから、お二人と歓談いたしまして、中国との関係を大事にしていきたいなとあらためて思った次第でございます。
今朝、地域外交推進本部、年に1回この年度初めにするのですけれども、そこで教育委員会の方から、2017年度の海外修学旅行の割合というのでしょうか、全国1位になったと、これは報道されましたけれども、大変喜んでおります。うれしかったです。それからまた2018年度、昨年度も、これもさらに伸びる見込みでございますね。2017年度で35.5パーセント、2018年度は40パーセント近くいきそうであります。そうしたことが報告された昨日今日と、地域外交に関わることでございました。
【静岡ホビーショー「小・中・高生招待日」を初開催】
さて、発表項目は四つであります。まず、静岡ホビーショー、小中高校生招待日を初開催するという報告であります。
昨年の5月、静岡模型教材協同組合の田宮理事長さんにご招待いただきまして、初めて静岡ホビーショーを視察いたしました。行ったことある人いらっしゃいますか。ホビーショー、これは行くに値します。本当に感動しました。それで、プラモデルの芸術性また高い教育効果があるとたちどころに思いまして、そこにいらした田宮理事長さんにその話をいたしましたら、一緒にホビーショーに出されている関係者を集めていただいて、ぜひこれを近隣の小学生に見せたいのだけれども協力いただけないかと、喜んで協力したいということで、その場で決まったというきっかけがございました。そうしたことで今年どうなるかなと思っていたのですけれども、主催者である静岡模型教材協同組合をはじめ、模型業界の方々のご尽力によりまして、このたび、5月8日水曜日に静岡ホビーショー「小・中・高校生招待日」を一般公開に先立って初めて開催する運びとなりました。
県内の子どもたちに貴重な機会を設けていただき、県民を代表して感謝申し上げる次第であります。ありがとうございます。当日は、小学生何と3000人、中学生800人、高校生1400人、合わせて約5200人の児童・生徒が参加する予定というふうに伺っております。
新作プラモデルの展示に加え、「プラモデルが出来るまで」の製造工程の見学、模型製作体験、ラジコン操縦体験等々、児童・生徒さん向けの特別メニューが用意されております。
また、城南静岡高等学校と静岡聖光学院中学校の生徒さんが、小学生のための体験補助として、ボランティアとして参加してくれるということでございます。
この開催を通じまして、次の時代を担っていく子どもたちに、ものづくり産業の魅力を現場で学んでもらい、また体験してもらって、世界に誇る静岡のものづくり技術を体感していただきたいと思っております。当日は、私も会場で、子どもたちが体験している様子を視察したいと思っております。
なお、一般公開日の11日、12日には、ぜひ、まだの方はお出かけいただければと存じます。大人でも楽しめますね。
【「第7回世界お茶まつり」及び「浜名湖花博15年目の春」の開催】
二つ目でございますが、第7回世界お茶まつりおよび浜名湖花博15年目の春の開催についてであります。現在「静岡デスティネーションキャンペーン」が実施中でございますけれども、本県の誇る農芸品であるお茶および花の大型イベントを開催いたします。
まず、第7回世界お茶まつりであります。平成13年から3年に一度開催している世界お茶まつりは、今回で第7回目を迎えます。春の祭典、秋の祭典とございますが、春の祭典は令和元年5月10日から12日まで、秋の祭典は令和元年11月7日から10日までと開催期間が決まりました。
春の祭典は、今年の馥郁(ふくいく)たる香りを持つ、摘みたての新茶を多くの皆さまに味わっていただく絶好の機会でございます。
今回の世界お茶まつりは、お茶の産業、文化、学術の中心として、茶どころの中の茶どころ「茶の都しずおか」に取り組んでいる本県におきまして、世界に向けて日本茶の魅力を発信し、新たな茶文化の創造や需要の創出を図りつつ、日本茶が世界に普及することを目的に「つなごうO-CHA」をテーマにいたしまして開催します。
春の祭典は、牧之原台地に位置する「ふじのくに茶の都ミュージアム」をメイン会場とし、今年は牧之原開拓史150年の節目の年に当たっていますことから、先人の不断の努力に思いをはせ、未来に向かって「茶の都しずおか」の情報を国内外へ発信する予定でございます。
なお、秋の祭典は、グランシップを拠点として、産業、文化、学術の集約型で開催する予定であります。こちらも楽しみにしてください。
次、浜名湖花博15年目の春。なかなかいいタイトルですが。「不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心」、なんかそんな感じありません。15年目の春。「浜名湖の水辺のほとりに寝ころびて花に吸はれし十五の心」。
3月21日から6月30日まで、「浜名湖花博15年目の春 浜名湖花フェスタ2019」を開催しております。メイン会場の一つ、浜名湖ガーデンパークでは、5月10日から19日の期間、「新時代を祝う特別な10日間」として、静岡の花をふんだんに用いて祝祭感あふれる展示を行います。
具体的には、江戸に花開きました日本の伝統的な園芸文化や華道の展示、多くの若者が参加したみずみずしい感性あふれる作品の展示のほか、花文化を楽しむ数多くのワークショップを開催する。
江戸に花開いた日本の伝統的な園芸文化と、よく知ってますね、誰が書いたのですか。そのとおりなんですよ。園芸に関わる本もたくさん、この江戸時代に作られているのですね。
これは花を作ることが文化の高さを示すならば、日本の大衆はイギリスの貴族よりも文化が高いと、ロバート・フォーチュンだったかな、と言った方がいました。じゃあ、日本の貴族は、武士階級とか、皆花を愛してました。生け花の心得とか茶道をやりますから。あの有名な安政の大獄の井伊大老も茶人でしたからね。日本はイギリスから見ても最高だったのですね、そういう記録も残っていますが。
また、6月の北京国際園芸博覧会への静岡県出展を記念いたしまして、世界的なデザイナー石原和幸さんによる、富士山をモチーフとした庭園の展示も会場に彩を添えます。石原和幸さんは、Royal Horticultural Societyの主催するチェルシーフラワーショーで、21世紀になって繰り返しゴールドメダルを獲られた日本を代表する、文字通り世界一のガーデンのデザイナーであります。その方が静岡県との関わりで、富士山をモチーフとして、先ほど茶の都ミュージアムで小堀遠州の庭がありますけれど、そこに入る入り口の所にも、従来はコンクリートの単なる通路だったのですけれど、そこに彼が日本庭園をしつらえました。これは大したものです。ぜひ17世紀の小堀遠州の日本の代表庭園の一つと、それと現代の日本庭園を比べられるといいかと思います。彼が協力してくれるということです。
このイベントを通じまして、多くの皆さまに「花の都しずおか」を十分に体感していただきたいと思います。 |